5 volta
第5話
イタリア・ルッカでの短期料理コース。
調理実習は、月~金の9時~12時半が実習。
その後、テーブルセッティングをして、生徒、学院のスタッフ、その他4週間の実習期間には、
ジャンルーカ先生の友人、学院の卒業生が食事に訪れる等、様々な人達との出会いがあった。
しかも、一度に作る分量も半端じゃない。
夕食の分を含めたメニュー実習(5~6点)なので、
説明を受けて(しかもイタリア語)通訳さんの話を聞き取り、確認をしながら各自実習に入る。
ポイントはみんな揃って先生の周りに集まり手解きを受ける。
リストランテ(レストラン)の厨房の一角を実習用に借りている。
実習中には、お昼の仕込みをしに、リストランテのスタッフも出勤し、共に協力し合い、厨房を使用している。
料理用の鍋やフライパンも半端じゃない大きさ。
重さもかなりある、食器洗浄機も大きく、これぞなりきりシェフ修行の醍醐味!
実習後の自分達で作った料理の味は、勿論美味しい。
それにかなりの運動量なので(厨房を駆け回る)味も格別でした。
なぜか、ワインも進む進む。笑
食事用のパンを用意中。
イタリアのパンは塩が入っていなく固い。
手打ちのパスタ。
人数が少ない分、実習時間も毎回オーバー(今週は、まだ6名しかいない)。
食事を終えるのは14時を回っている。その後に当番制で洗物が待っている。
まだ人数が少ないのでさすが仲間!当番でもないのに、自然とみんなが残り最後の掃除までを分担して行った。
学校らしい生活は、久々なので本当に楽しいと言うか...
異国の地での集団生活というのもあって、助け合い運動は、最後まで続いた。笑
テーブルセッティング風景。大勢での食事は美味しい。
一週間のうち、午後からは、イタリア語の授業、外部見学が3日間。
その他2日は自由研修。
今日は、初めての自由研修。それぞれの自由な時間。
部屋で休憩?そんな事は絶対ない。笑
コーディネーターさんにルッカ市内のバスの乗り方を聞いて、みんな(日本人4人)で街へ出て見よう!という事になった。
そう...ここはかなりの田舎町だったようだ。
留学前日本では、住所しか情報がないので周りがどんな状況(建物があるのか?お店は?)全く判らなかった。笑
お店と言えば、ホテルに併設した小さな商店
(果物、野菜、肉、ハム、チーズ、雑貨もひと通り揃っている)と
タバコ屋(イタリアでは、タバッキと呼ばれている)がある。
道路を挟んで向かい側には、グランドが見える。
住宅街ではないが、人は住んでいる。
田園地帯なので、北海道の田舎町と同様、隣と隣の距離がある。
丘をしばらく登ると素敵な教会もあるらしい。
まだ未開拓の丘。いつ行こうか?1人では危険かも。
奈良の美人マダム順子さん、岐阜の元気印の小さいゆかちゃんを誘ってみよう。
市内の広場にはメリーゴランドもある。
4月初旬、若葉の時期はこれから。
イタリアの平均的なお店の営業時間は、日本とは少々勝手が違うのだ。習慣の違いで面白い。
会社と同じで、お昼休みがしっかりあるのだ。
お昼休みは日本の1時間休みとは違う。笑
10時頃に開店したら13時頃まで営業。15時頃から再び開店する。それもおおよそである。
日本の様に時間に正確じゃなのである。笑
きっと、時間に正確な日本人なら最初は戸惑うかも知れない。いや、きっと戸惑うはず。笑
でも何故?そんな事を考えても仕方がない。イタリアだから。そう答えるしかない。
もっと面白いのは、休日(日曜日)は、しっかりお休みをするのだ。
スーパーも個人商店も田舎へ行く程、休日はしっかりお休みをしている。
休日を家族とのんびり過ごしているんだろうな~。
イタリア人は家族との時間を大切にしているから。
考えてみると昔の日本もそうだったのかも知れない。
最近は24時間営業が増えてすっかりその習慣を忘れていたが、タバコ屋も夜7時頃には閉店している。
コンビニ。そんな便利な何でも揃っていて、
いつでも電気が付いて夜更かし屋さんには便利なお店は、イタリアには存在しない。
そう言えば...街で酔っ払いに遭遇した事は一度も無かった。それは、どうしてか?
私なりの解釈を追々語りましょう!笑
ホテル横のタバコ屋の前から市内行きのバスが出ていた。一時間に1本しかない。
しかもキップを販売しているタバコ屋さんは既にお昼休みで閉まっている。
学院からバスの回数券を譲ってもらい(往復で約220円程)、定刻にくるか?
わからないバスを4人で待つことにした。
バスは、待っていても止まらない。手を挙げて『止まって!』のアピールをしましょう!
そう、これも習慣です。笑。
自分の意思をきちんと告げないとイタリアでの生活を楽しむ事は難しいかも?知れません。
当の私は、すっかりイタリアーナ(イタリア女性気分)なので、
習慣を聞いて、『そっかあ~元気に手を挙げなきゃね』
4人で思い切り大きく手を挙げて、バスは停車した。
市内行きのバスから見える景色はイタリアの田園風景から住宅街に移り変わった。
街が見えてきた。わくわくする。
市内のジェラート店。お店によってそれぞれ味が違う。
全体的に甘め。
『さあ、何を食べようか?』えっ??
あれだけお昼を沢山食べたのに?まだ食べる?
そう、美食の国イタリアへ食と文化を学びに来たのだ。好奇心と胃袋の強さが自慢な私。
私だけじゃない。仲間も同様に食欲が旺盛だ。笑
みんな思いは同じ。
イタリアと言ったらジェラートでしょう!
バスを降りて早々にお奨めのジェラート屋さんへ足を向けた私達。
この食欲は、どこまで続くのか?
イタリアでの生活は、まだ始まったばかり。体重計にご用心。